2009年7月12日日曜日

リーダーが必要

犬にはリーダーが必要
単独行動をする猫とは違い、狼を祖先とする犬は、群れで行動する習性を持っています。1頭だけで飼っている家庭の場合でも、犬にとっては飼い主一家が群れの仲間となるのです。犬は好き勝手にさせておくと自分の立場や家庭内のルールがわからず、飼い主の言うことを聞かなくなります。ついには来客に噛みついたり、「マテ」の号令を聞かず、車道に飛び出し、命にかかわる事故を招いてしまうこともあります。
子犬を迎えたら、家族全員がその子犬のリーダー的存在になり、人間社会のルールを教えてください。ただし、小さなお子さんの場合は、必ず親御さんが手伝って「オスワリ」や「マテ」など、できることからはじめていきましょう。

オスワリの教え方
外に連れ出すとき「オスワリ」や「マテ」などの基本的な行動がとれると、飼い主は扱いやすいものです。オスワリを学ばせる方法は、まず子犬の好物をごほうびに用意し、それを手に持って、子犬の目線より少し高い位置でみせます。子犬が自分で頭を持ち上げるように誘導できれば、体は自然についてきて、ストンと座ります。座ったと同時に「オスワリ」と言ってください。そしてごほうびを少し与えます。大切なのは、座ったと同時に「オスワリ」と言うこと。これを数回続けていくうちに、子犬は「オスワリ」という言葉と、座る動作の関連を認識できるようになります。
フセの教え方
飼い主は子犬の好むごほうびを手に持ってみせ、それを「オスワリ」とは逆に、床のほうへ降ろします。子犬の頭が下がると体も自然についてきます。こうして子犬のひじが床についた瞬間に「フセ」と声をかけます。この方法でうまくできない場合は、飼い主の足の間をくぐらせる方法もあります。まず足を投げ出す格好で座り、片方の足は曲げ、もう片方はひざを立ててトンネルをつくります。そしてごほうびで誘導し、足のトンネルをくぐらせます。この方法も、ひじが床についたと同時に「フセ」と声をかけましょう。すぐ覚えなくても、日にちをかけ、根気よく繰り返しているうちに、子犬は学習していきます。

マテの教え方
「マテ」は制止を理解させる言葉です。外の連れ出したときに「マテ」の号令がわかると、急な飛び出しを防いで交通事故から犬を救えたり、知らない人に飛びつくことなどもやめさせられる大事な号令となりますので、必ず覚えさせましょう。方法はオスワリができるようになったら、食事の時に食器を持ったまま、まず子犬にオスワリをさせます。座ったら、食器を目の前に置き手のひらを子犬の顔のほうに向け「マテ」と言いましょう。最初は待たせる時間はほんの一瞬。そして少しずつ長くしていきましょう。待てないで食べようとしたら、「オスワリ」からやりなおします。ちゃんと待てたら「ヨシ」と言って食べさせほめてあげましょう。