2010年12月20日月曜日

1月

平成22年 12月の診療案内



31日まで診療しておりますが、大晦日は夕方で終了しますのでできるだけ午前中に来院してください。

2010年8月30日月曜日

犬、猫の不妊手術

愛犬・愛猫の去勢・不妊について

犬や・猫たちも、身体の成長に伴い、やがて性の成熟が訪れます。そして同時に発情、
生殖行動といった性行動も、当然みられるようになります。
しかし、飼い主であるあなた自身が子犬・子猫を育てる意思がない、あるいは住宅や家庭
その他の事情などで育てられないのであれば、去勢・不妊について考えてみてください。

●不妊・去勢手術には、いろいろなメリットがあります。
メスの場合
不妊手術をすると乳腺腫瘍のリスクを
減らすことができるとされています。
初めての発情の前に不妊手術をすれば
不妊手術をしていない犬に比べて、
乳腺腫瘍になるリスクは1/200になります。
それ以外にも子宮蓄膿症や肛門周囲瘻の
リスクも低減するとされています。
オスの場合
去勢手術をすると前立腺肥大のリスクを
減らすことができるとされています。
また、精巣腫瘍のリスクはゼロになり、
肛門周囲瘻のリスクも低減するとされて
います。

●不妊・去勢手術が終わったら
不妊・去勢手術にはさまざまなメリットがありますが、デメリットとして(全てではないけれど)食欲が増す傾向があります。


「良く食べるようになった」からと言ってほしがるまま、過度に食事を与えすぎると太りすぎになることがあります。

しかし、従来通り決められた量を与える分には太りすぎる事はありません。




北方どうぶつ病院

2010年8月3日火曜日

診療案内

7月より水曜日の定休日に変更になりました。

   受付時間は下記のとおり

   平日 :午前9:00~午後6時まで
土日祝日 :午前9:00~午後1時まで 


(なお、土日祝日の午後12時以降は手術や急患があるときは一般外来に対応できないことがあります。できるだけ12時までに来院してください。)
  休診日 :毎週水曜日

twitterでも案内しています。ID:KDAC4709  http://twitter.com/KDAC4709

2010年8月1日日曜日

皮膚疾患について

皮膚疾患について                     
皮膚疾患(皮膚炎)とは・・・。
健康な皮膚には、外からのさまざまな刺激や細菌などから身体を守る「バリアー機能」というものがありますが、皮膚炎をおこすとこの機能が低下してしまいます。バリアー機能が低下すると、細菌やウイルスなどが体の中に入りやすくなってしまいます。また、皮膚病をおこした部分は痒いので、イヌが自分で噛んだり引っ掻いたりして傷つけたり、ちょっとした刺激(例えば何かに擦れたり、ぶつけたり)でもさらに炎症が悪化しやすくなってしまいます。

皮膚炎をおこす要因(代表的なもの)
· ノミアレルギー性皮膚炎ノミの唾液が原因となっておこるアレルギー。
· アトピー性皮膚炎環境に存在するもの〔花粉(草、木、雑草)、カビの胞子、イエダニ、動物の上皮など〕が原因となっておこるアレルギー。
· 膿皮症皮膚の細菌感染によっておこる。
· 食物アレルギー特定の食べ物が原因となっておこるアレルギー。
皮膚炎をおこす主な原因をみた場合、食事が関係しているのは「食物アレルギー」だけのように思われますが、食物以外の原因と診断されたアレルギー性疾患でも、食事を低アレルゲン(アレルギーがおきにくい)のものに変えてあげることで症状の緩和が期待できることがあります。なぜならば、アレルギーは診断されたアレルギーの他にも、発症するまでの過程でいろいろな種類のアレルギーが関係し、原因となっていることが多く、そのひとつが食物アレルギーの場合はそれを取り除いてあげることで緩和が期待できるからです。また、皮膚炎を食事以外の方法で治療する場合でも、健康な皮膚に生まれ変わるためには、栄養学的にバランスの取れた食事を与えることが非常に大切です。さらに、その食事には、皮膚の健康をサポートする栄養素や炎症の軽減をサポートする栄養素が含まれているとよりよいでしょう。
食物アレルギーの原因になりやすい食品を避けましょう。
消化性の高い食事を与えましょう。例:加水分解されたタンパクなど
皮膚の健康をサポートする栄養素を補給しましょう。例:ビタミンA、ビタミンB群、必須脂肪酸、銅、亜鉛など

食事療法中は、獣医師の指示した食事のみを与えましょう。おやつは原則として与えないようにしましょう。
常に清潔で新鮮な水を飲めるようにしてあげましょう。
食欲がない場合は、1日の給与量を3~4回に分けて少しずつ与えるか、38~39℃程度に温めて与えてみましょう。

2010年6月14日月曜日

雌犬の発情

発情期への対処
いつごろから発情するの?
雌犬の発情は、犬種によって多少異なりますが、およそ7~8カ月から始まります。雌犬の
発情は年に2回。発情の長さは犬によってかなり異なります。発情は出血があるので、すぐに
分かりますが、犬によっては出血の量が少なく、自分でなめてしまうので、気づかないケース
もあります。しかしよく観察すると、外陰部がいつもよりふくれていて大きくなっているので
見分けられるでしょう。交配を希望している人は、発情期の出血があってから12~13日目
が適期です。でも最初の出血を見逃す飼い主は少なくありません。出血のきざしがあったら、
先生に相談するとよいでしょう。ちなみに雄犬の発情期はありません。

避妊・去勢手術はかわいそう?
あどけないしぐさの子犬たちも、身体の成長に伴い、やがて性の成熟が訪れます。そして同時
に発情・生殖行動といった性行動も、当然みられるようになります。しかし、飼い主であるあ
なた自身が子犬を育てる意思がない、あるいは住宅や家庭、その他の事情などで育てられない
のであれば、去勢・避妊について考えてみてください。
「手術がかわいそう」とためらう人もいますが、去勢・避妊は望まぬ子犬を増やさないという
目的以外に、病気の予防や行動・性格面でプラスとなる効果もあります。
方法や時期などは、動物病院で獣医師と十分に相談してください。
去勢によるオス犬の健康面や行動・性格面での効果
● 前立腺の病気や精巣・肛門周辺の腫瘍、会陰ヘルニアの予防になる。
● 攻撃性の低下、性格が穏やかになり、しつけもしやすくなる。
● 尿のマーキングが減る

避妊によるメス犬の健康面や行動・性格面での効果
● 望まない妊娠を防ぐことができる。
● 乳腺腫瘍や子宮・卵巣の病気(子宮蓄膿症、卵巣腫瘍など)の予防になる。
● 発情の煩わしさが解消される(発情時の出血、雄犬が近寄ってこなくなる)など。

避妊・去勢手術をした後の注意点
避妊・去勢手術には様々なメリットがありますが、手術後にはホルモンバランスの変化により
太りやすくなることがありますので、注意してあげましょう。

2010年6月13日日曜日

危険な感染症

犬にとって危険な感染症がたくさんあります。
子犬は様々な伝染病に対する免疫を母乳から得ています。でもこの免疫力は時間とともに低下しますので、伝染病予防のためのワクチン接種が必要です。子犬の社会化には生後3~12週齢が
もっとも大切です。社会化に大切な時期以降のワクチン接種では、はじめて外に出したときに、すでに臆病な性格が形成されてしまっている子犬もいます。現在のワクチンの接種時期は、4~15週齢とされています。先生とよく相談し、健康状態をチェックしてもらったうえで、早めにワクチン接種をし、安心して外の世界に連れ出せるようにしてあげたいものです。

ワクチンのある病気
★犬パルボウイルス感染症
 激しい下痢、嘔吐を起こし、食欲がなくなり衰弱していきます(腸炎型)。
 また、子犬に対して突然死を起こすこともあります(心筋炎型)。感染犬の便中には大量の
 ウイルスが排出され感染源となります。伝染力が強く、犬ジステンパーと並んで子犬にとっ
 て死亡率の高い恐ろしい伝染病です。
★ 犬ジステンパー
犬ジステンパーウイルスの感染によって発病します。このウイルスは感染犬の鼻水、目や
に、尿などに含まれます。症状は、発熱、下痢、鼻炎、結膜炎、呼吸器及び消化器障害を
示し、神経症状を起こすこともあります。犬パルボウイルス感染症と同様に、特に子犬で
は死亡率の高い伝染病として恐れられています。
★ 犬コロナウイルス感染症
犬コロナウイルスによる伝染病で腸炎を引き起こします。子犬の場合の症状は嘔吐と中~
重度の水様性下痢を引き起こします。パルボウイルスやジステンパーウイルスと混合感染
すると症状が重篤になるので注意が必要です。
★ 犬パラインフルエンザウイルス感染症
犬パラインフルエンザウイルスは、(ケンネルコフ:犬の呼吸器症候群)の原因の1つです
咳、鼻水などの呼吸器症状(風邪症状)を示します。感染犬は咳などでウイルスをまきち
らします。感染犬は咳などでウイルスをまきちらします。混合感染や二次感染を起こすと
重篤になります。
★ 犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染症)
犬アデノウイルス2型は犬パラインフルエンザウイルスと同様に(ケンネルコフ:犬の呼
吸器症候群)の原因の1つで、咳を主な症状とする呼吸器系疾患を起こします。特に、他
のウイルスや細菌と混合感染することにより症状が重篤になります。
★ 犬伝染性肝炎
犬伝染性喉頭気管炎と同様に犬アデノウイルス1型の感染によります。感染犬の便、尿、
唾液などから経口感染します。下痢、嘔吐、食欲不振などを示し肝炎を起こします。
★ 犬レプトスピラ病
レプトスピラという細菌が原因の伝染病で、感染動物の尿中に細菌が排出され環境を汚染
し感染源となります。症状は尿毒症、腎炎などを起こす場合(イクテロヘモラジー型)が
あります。人にも感染する人畜共通感染症の1つです。

2010年5月7日金曜日

犬のフィラリア症の予防

犬フィラリア症は、感染した犬から直接他の犬に感染せず、
蚊が感染を媒介しています。
蚊が吸血するとき、同時に「フィラリア」という寄生虫の
幼虫を犬にうつします。そのフィラリアの幼虫が皮下組織
で育った後、心臓内や肺動脈に入り込んで成虫となり全身
にわたって深刻な症状を引き起こします。
・ 感染すると次第に元気がなくなる
・ 食欲がなくなる
・ セキをよくする
・ お腹が膨れてくる(腹水がたまってくる)
・ 貧血・失神する
死に至る確率の高い恐ろしい病気です
犬フィラリア症は蚊を伝染媒体にしているため、蚊の発生
時期に合わせて予防します。
予防薬は、犬が蚊に刺されないようにするための薬ではあ
りません。犬の体内にフィラリアの幼虫が入ってしまって
も成虫になって心臓に寄生してしまう前に駆除し予防する
働きがあります。予防薬には月に1回飲ませる錠剤タイプ
やチュアブルタイプなどがあります。
いずれも獣医師にご相談ください。